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2010年07月10日

明日は映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会

六ヶ所村ラプソディ』の鎌仲監督の最新作
『ミツバチの羽音と地球の回転』
http://888earth.net/index.html

上映会&監督のお話会
13:30~上映会 15:50~ 鎌仲監督のお話し  @本中根公会堂
18:00~鎌仲監督&第五福龍丸元漁労長・見崎吉男さんの対談
19:00~上映会   @*kamavox
入場料 前売り1000円 当日1500円
主催:choice for the future 実行委員会 
090-7699-2156 松野下琴美      

この映画は山口県の上関原発計画に向き合う祝島の人々とスウェーデンで持続可能な社会を構築する人々の両方の取り組みを1本の映画で描いています。

「不可能と思われていることを可能にする人間のエネルギーが、私たちと同じ普通の人々の感性と思いが、国の違いを超えて交差し新しいビジョンを描き出す。
未来を待たずに今、未来を作り出すその現場がここにある。」(映画のチラシより)

鎌仲監督さんからのメッセージです。
「環境のこと問題が大きくてとっつきにくいけど、自分の意識を変えればすごい変化がおきる。小さなミツバチの羽音でも地球の回転に影響を与えることができるはず。それは小さな私たちがつなげることができるんです!」鎌仲ひとみ

この映画の上映会をしたい!と主催の松野下琴美ちゃんのスイッチが入ったキッカケは
コトちゃんが参加した、台湾のアジア太平洋みどりの国際会議で映画の上映があり、監督の鎌仲さんによる原発に頼らない社会をどう作るかというワークショップを受けたからでした。

コトちゃんより
「鎌仲監督の情熱に度肝を抜かされました。
と同時に、世界の国々からの参加者と話をしていて、日本のムーブメントがこんなにも注目されていること、日本人として何を発信していくかの大切さを実感してきました。
静岡の浜岡原発と、台湾の第4原発の地質プレートは、つながっていること。
地震多発国同士、共有するモノはたくさんありました。
鎌仲監督は真実を伝えることに覚悟を決めた、すごい方です。」
とのメールをもらい、大応援しよう!
と私のスイッチも入りました。

明日、静岡県焼津市で開催の上映会では鎌仲監督の講演と、死の灰をあびて焼津に帰ってきた、第五福竜丸の元漁労長の見さんとの対談も予定しています。

18時からの鎌仲さんと見崎さんの対談を見たい!という全国からの声にお応えしたく、
USTREAMhttp://www.ustream.tv/の生放送を行うことになりました。

対談は18時から1時間ほどの予定です。
18時から、USTREAMhttp://www.ustream.tv/ より、下記の情報で検索していただければ、見られると思います。
user: tomomish
pw:183thompsonustream


☆映画のUSTREAM放送は行いませんのでご了承ください。


田中優さんが、映画を観ての感想を映画のHPに寄せていたので、掲載します。

「ミツバチの羽音と地球の回転」

 このタイトルの言葉には、聞き覚えがあった。なんだったかな...。それをやっと思い出した。「量子力学」の話で読んだことがあるのだ。高木仁三郎さんだったかもしれない。こんな話だった。

 「元素を調べようと思ったとする。するとまず元素を見なければ始まらないのだが、それを見るためには光を当てなければ見れない。元素に光子をぶつけると、大きく軌道がずれる。すると見たものは元の形ではない。そこにあるものを見るためには、そのものに影響を及ぼさなければ困難なのだ。すると純粋に客観的に観察する、ということが困難であることがわかる。逆にいうと、世界にあるどんな小さなことでも、それはたった一個の元素に対する光子でも、影響を及ぼしているのだ。たとえばどこかでミツバチの羽音がしたとしよう。するとその羽音は、地球の回転にさえ影響を及ぼしているかもしれないのだ」。

タイトルがこの言葉から取られたかどうかは知らないが、この意味なら理解できる。


 瀬戸内の小さな島、祝島に、若い山戸孝くんが戻ってきて生活を始める。海でひじきを採り、山でビワを育て、インターネットで外界に販売を広げ、家では料理・育児もしながら懸命に働く。しかしその島は、中国電力が建設しようとする上関原発予定地の3.5キロ離れた真正面、家を出て見れば対岸に見える場所なのだ。彼らは小さな島の中で懸命に働き、暮らしを楽しむ。

 しかし中国電力は埋め立て工事を開始することにし、県も町も島民の意向を無視して許可を与え、工事のためのブイを海に置こうとする。しかしここは瀬戸内に残された最後の楽園だ。コンクリートで固められていない浜が残り、海には海草が育ち、絶滅を危惧されるさまざまな生物たちの残される最後の海だ。埋め立てられては海が死ぬ。原発が建てられたら放射能を含んだ風が届く。ドイツの放射線保護庁が『白血病発病の確率が倍以上になった』と報告した範囲は、原発から5キロ圏内だ。

 祝島の多くの人たちは、船を繰り出しテントを張り、そのブイの設置を中止させようとする。しかし中国電力の担当者は船の上からこう説得するのだ。

「みなさん、いまさらこんな一次産業を続けていて、未来がありますか? 食べられるようにしていくには産業の活性化が必要です。原子力発電は地域の雇用を増やします」と。

 これまで原発を受け入れた自治体で、その後に人口が増えて地域が活性化した地域はひとつもない。なぜ地域経済の活性化などと言えるのだろう。あり得るとしたら、カネを受け取って故郷を忘れ、関係ない地域で生き延びることだけだ。気になるのは「一次産業で食べられるわけがない」という考え方だ。いったい彼らは何を食べて暮らしているのだろうか? 食べられるものはすべて一次産業が作っている。なのになぜ彼らは「一次産業では食べられない」というのだろうか。

 一方、世界では自然エネルギーの開発が進む。スウェーデンでは自然エネルギーの導入が進んで、人々は徐々に環境を痛めることのない自然エネルギーにシフトしていきつつある。そこでの会話。

「どうして風力発電だけで生活できるんですか?」
「簡単さ、自然エネルギーの電気を供給する電力会社から電気を買えばいい」
「日本では買えない」
「ウソだろ? なんでだ? たった一つの電力会社からしか買えないわけじゃないだろ?」
「独占会社からしか買えません」
「そんなバカな、変えなきゃダメだ...」と。

 スウェーデンの人々は、地域にある資源を利用して自然エネルギーを進めていく。地域経済を復活させ、地域の自然を役立てたことを誇りながら。

 「こんな簡単に?」と驚くほど、彼らは地域で邪魔ものにされていた森の木材を利用し、糞尿をガスにし、風を電気に変え、地域に誇りを持ちながら暮らしている。


 どちらの地域が羽音なのかは知らない。しかし地域で誇りを持って暮らすことは、いずれ他の地域にも影響を及ぼすだろう。量子力学の言う、「地球の回転」に「ミツバチの羽音」は影響していくだろう。
「小さな試みだ、無視すればいい」というのは簡単だ。「そんなことをして何になる」と評論することもできるだろう。しかしそれでも「何かを起こす人」が次の世界を作っていく。評論して揚げ足を取ることはどんな人間にもできるだろう。しかし大切なのは何かを作る人なのだ。

 小さな羽音が共鳴し、共振し、次の地球の回転を起こす。この映画はその小さな羽音の記録だ。未来の私たちが、どちら側に感謝するだろうか。小さなミツバチのする、小さな、しかし勇気ある暮らしを見てほしい。

 『鎌仲監督はこの映画で、地球の回転のギアチェンジする時代の羽音を切り取って提示した』

 将来、この映画がそう言われるようになるといい。




Posted by ♪Skip&Laugh at 19:17│Comments(2)
この記事へのコメント
こんばんは。

今日、掛川観てきました。監督ともお話出来て良かった~~。

明日、がんばってくださいね。
Posted by ひーどん at 2010年07月10日 20:19
>ひーどんさん

コメントありがとうございます♪

ひーどんさんのブログにお邪魔したら・・・知っている名前が次々^^
こうやって繋がっていくのって嬉しいなぁ~

焼津上映会も素敵なイベントとなりました☆
Posted by ♪Skip&Laugh♪Skip&Laugh at 2010年07月12日 23:50
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